時代区分の分け方:前編

「技術的特異点」も近いので、宇宙が誕生してから現在に至るまでの歴史を「時代区分」で分けて説明しようと思う。『歴史を動画で知ろう!』のリメイク版のようなものです。

 

>時代区分とは?

ルネサンス期の頃に生まれた歴史をブロック分けする手法の事です。ルネサンス期の頃は西洋史を「古代」「中世」「近世」に分ける概念があったようです。19世紀初頭には新たに「近代」という歴史概念が生まれて、日本でも20世紀初頭には時代区分で日本史を区分けする考え方が生まれたようです。「現代」の時代概念は二つの世界大戦が終わった後に生まれた発想らしいです。まぁ、歴史を時代区分すると、各時代の特徴が分かり易くなり、その時代の歴史的な立ち位置がよく分かるようになるので、専門家ほどよく利用している概念かと思います。このブログでは、宇宙誕生から始まる地質時代も含めて時代区分けしていこうかと思います。

 

>地質学における時代区分

地質学の場合は相当タイムスケールが長いので、かなり細かく時代区分されます。宇宙が誕生したのが約139億年前で、地球が誕生するまでの約46億年前までを「宇宙時代」とも呼ぶようです。この歴史区分は天文学や数学の範疇になってくるので、NHKや様々な教材においても省略する事が多いです。

地球が誕生した約46億年前から肉眼で確認出来る多細胞生物が誕生する約5億4200万年前までを「先カンブリア時代」と呼ぶようです。この時代名は俗称であるので、専門的な呼び方ではなかったりします。生物化石が発見されない時代を「陰生代」。生物化石が発見され始めた時代を「陽生代」と呼ぶ分け方も存在します。生命が誕生するまでの歴史研究や学術研究は「地質学」や「地球科学」に分類されます。

地球史を細かく分けると、冥王代だとか原生代だとか色々な時代に分ける事が出来ますが、生命が誕生したのは約38億年前なので、NHKの生物史の番組ではそこからスタートする場合も多いようです。肉眼で確認出来る多細胞生物は約7億年前に「エディアカラ動物群」というグループで出現しましたが、彼等には捕食機能が無かったので、何故か「古生代」に分類されずに「原生代」に分類されるようです。

 

捕食関係を持ち始めた動物達が出現した約5億4200万年前から約2億5000万年前までを「古生代」と呼びます。古生代の特徴は三葉虫が生存していた期間というのが大きいかと思います。古生代はペルム紀の大量絶滅によって強制終了させられます。この時の大量絶滅は「スーパープルーム」と呼ばれる巨大な火山噴火で、人類の遠い祖先にあたる哺乳類型爬虫類(単弓類)が絶滅するきっかけになりました。この「古生代」はカンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀の6つの時代に分かれていて、それぞれの時代において地球を支配する動物が違っていました。カンブリア紀は有名な「バージェス動物群」やアノマロカリスが支配していました。オルドビス紀とシルル紀は軟体動物やイカ、ウミサソリなどが支配する時代でした。デボン紀の頃からは巨大な魚類に進化した脊椎動物の時代に代わっていきました。この頃から魚類が2種類に分化し始めて、硬骨魚類が陸上進出する事になっていきました。石炭紀の時には昆虫が陸上進出して地上の覇者になります。ペルム紀には肺魚、両生類に進化してきた脊椎動物が単弓類と双弓類に分岐進化していきました。身体が小さかった双弓類は恐竜や爬虫類に進化していきました。

 

次の「中生代」は約2億5000万年前から約6500万年前まで続いた時代でした。この時代の特徴はアンモナイトや恐竜が生存していた期間という事になると思います。地球はパンゲア大陸と呼ばれる一つの巨大大陸に合体しており、火山噴火などの影響で熱帯地域の多い気候だったようです。中生代は主に3つの時代に分かれており、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分類する事が出来ます。三畳紀には哺乳類が誕生しています。ジュラ紀には鳥類が誕生。白亜紀には被子植物(花や果実)が誕生する事になりました。恐竜や爬虫類は外見上は特に変化が見受けられない時代でしたが、哺乳類と花と鳥類は次の「新生代」における主役になっていきました。鳥類は肉食恐竜の一部から進化したグループなので、恐竜は進化しないまま絶滅した訳ではありませんでした。この時代は双弓類から進化した恐竜と爬虫類の黄金時代でした。陸と空と海は完全に彼等のテリトリーになっていました。恐竜の時代が崩壊したのはユカタン半島に落下した巨大隕石の衝突による物で、山火事や衝撃波、冬の到来などが恐竜を連鎖的に絶滅させていくきっかけになったようです。約1m未満の哺乳類や鳥類、爬虫類などは身体の小ささを活かして生き残る事が出来たようです。花や果実も繁殖能力が高く、昆虫や哺乳類、鳥類と共生関係だったようなので、絶滅しなかったようです。

 

次の「新生代」は約6500万年前から約600万年前まで続きました。地質学の時代区分としては「現代」も「新生代」に区分されますが、人類史を分けた場合は約600万年前には終了する時代になります。「新生代」の特徴はウミユリが生きている期間というのが特徴でしょうか。ウミユリは絶滅していない訳なので、「生きている化石」になります。時代や生息環境を指し示す証拠化石を示準化石とも呼びます。「新生代」は哺乳類と鳥類と花が活躍した時代でした。哺乳類は三畳紀、鳥類はジュラ紀、花や果実は白亜紀に誕生しましたが、いずれも新生代の頃には大繁殖した生物グループでした。「新生代」は寒冷な気候である物の寒冷な気候に強い哺乳類や鳥類などにとっては過ごし易い時代だったようです。新生代は第三紀と第四紀時代に分ける事が出来て、化石情報もかなり増えたので、更にその時代内において複数の時代に分ける事が可能のようです。「新生代」は新しい時代の為か、当時の気温だとか気候、土の環境なんかも把握する事が可能なようで、人類史における「近代」並に情報量がかなり多い時代にもなります。第三紀時代の特徴は約3m以上の巨大哺乳類や巨大鳥類が次々に誕生した事で、ディアトリマやスミロドン、ギガントピテクス、アンドリューサルクスなんかが出現してきています。恐竜絶滅後は巨大鳥類が支配していましたが、哺乳類が集団狩猟を覚え始めると、単騎で狩りをする鳥類などに勝ち目はありませんでした。恐鳥類から天下を奪った肉歯目はその後はメソニクス目や食肉目に天下を奪われる事になっていきます。最終的に陸上の天下を支配したのは食肉目でした。食肉目はクマや猫、犬、アザラシなんかの動物が分類されるグループです。クジラ目は最初は陸を支配していましたが、先祖返りして海を支配するようになりました。あと、南極大陸が約2500万年前に氷の大陸に変わりました。この理由は暖流が南極大陸の方にまで流れなくなった為らしいです。第四紀時代に入ると氷河期や人類が到来する事になります。人類の祖先はサル目と同じ動物だったようで、最初は樹上生活を行っていましたが、アフリカで陸上生活を送るようになっていました。約600万年前にはトゥーマイ猿人が出現します。約700万年前にはチンパンジーやボノボと分化。約400万年前には会うストラロピテクスが出現してアフリカを脱出するようになります。アフリカを脱出せざるを得なくなったのはアフリカがジャングルの大陸から砂漠の大陸に変わり始めたからで、ヒマラヤ山脈から流れる寒冷な風が原因だったようです。

 

 

>人類史の始まりとは?

まぁ、ここまでが地質学や地学における歴史という扱いですね。アウストラロピテクスが出現して以降の歴史は『世界史』や『日本史』でも学ぶので、学校などでは化石人類史を省略する事が多いと思います。

地質学においては「現代」も新生代に区分されますが、最近は人類史を第四紀時代の中で更に細かく分類しようという動きも学会で起こっているようなので、時代区分の分け方は結構いい加減な部分も多い気がします。まぁ、時代区分の特徴は共通点の多い事柄がその時代に存在した場合は~時代という分け方をするのが一般的なようですね。

さて、人類史はどういう具合に分ける事が出来るのか? と言うと、「先史時代」と「原始時代」と「有史時代」に分けられるそうです。

「先史時代」というのは恐竜やアノマロカリス、マンモスなどの古生物が生きていた時代を一括に表す事が出来そうなのですが、人類史における「先史時代」は化石人類が生存していた時代に分ける事が出来るようです。

「原始時代」は現生人類が文字を持たなかった時代を示すらしいので、『考古学』などが扱う分野に入ります。

「先史時代」も考古学のような気はするんですが、地球科学や地質学、生物学の学者の仕事のようなので、化石人類の歴史と現生人類の歴史は学問の派閥が分かれるようです。

「有史時代」は現生人類が文字や記録を残し始めた時代に入るので、『歴史学』の分野に入ります。文系の人が積極的に研究し始めるのが、この『歴史学』にあたります。

歴史の概念は古代ギリシャのヘロドトスが考えた発想のようです。

まぁ、「歴史」って何ぞや? って話になると、有史時代や文字を使い始めた時代の事を指す訳です。

 

 

>文字を持つまでの人類の歴史

人類史を3つの時代に分ける事が可能だとすると、先史時代は化石人類の歴史だったという事です。

約400万年前にアウストラロピテクスが出現すると、人類はアフリカを脱出してヨーロッパやアジアを目指しました。約250万年前に出現したのがホモ・エレクトスなる原人の出現でした。彼等は直立二足歩行以外に肉の摂取と武器の使用を実現していました。北京原人などもこのホモ・エレクトスに分類されるそうです。

ホモ・エレクトスの生活の特徴は”狩猟採集生活”だったというところでしょうか。要するに定住生活を行わずに獲物を追いかける食糧生活という事です。初期の頃は屍肉などを漁ってたそうですが、武器を開発してからは大型動物の生体などを狩る事も出来たようです。

約30万年前にはネアンデルタール人が出現します。新人と属される化石人類で、現在はホモ・サピエンスと同格の種類だと見なされているようです。脳容量はホモ・サピエンスよりも400㎖大きい1800㎖だったそうです。もし、ネアンデルタール人が絶滅しなければ、現生人類よりも優れた発明をしていたとも言われてたりもします。ネアンデルタール人は主にヨーロッパに生息していたようで、火の使用なんかが出来たようです。賢い人類でしたが、約3万年前頃には絶滅します。ちなみに約7万年前までは猿人種も生存していたようで、複数の人類が同じ地球に暮らしていたようです。約7万年前にはトバ火山で巨大噴火が起こったので、猿人種が絶滅。ホモ・サピエンスも約2000人ほどしか生き残れなかったようなので、遺伝子のボトルネック効果が起きてしまい、その後の科学進歩が遅れたと言われております。トバ事変が起きて地球気候が寒冷化してから、人類は衣服を着用するようになったらしいです。

約20万年前にはホモ・サピエンス(現生人類)がアフリカから出現します。アフリカにそのまま残った人達はネグロイド(黒人)になり、アジアやアラビア半島、アメリカなどを目指した人達はモンゴロイド(黄色人種)になっていったそうです。ヨーロッパにそのまま定住した人達はコーカソイド(白人)になったそうですが、黒人以外の人類の一部には約4%ネアンデルタール人の遺伝子が混ざってるそうです。ホモ・サピエンスは約3万年前までにはアラビア、アジア、アメリカなど広い地域にまで移住するようになったそうです。

アメリカ大陸は約1万2000年前に隕石が衝突した事でラクダやトラ、ワニなどが絶滅したそうです。

ホモ・サピエンスが生き残れた理由は色々な憶測がありますが、言語能力を有していた事が大きいと言われています。ネアンデルタール人は声域が小さかった事から言葉を自由に発せなかったので、絶滅したとも言われています。ただ、外見の美しさや頭の良さはネアンデルタール人の方が上らしいです。

約1万年前には氷河期も終結してオオツノジカやマンモスなども餌不足で絶滅していきました。

温暖な気候になった事で人類は農耕牧畜革命に移行する事になっていきました。

農業と家畜の牧畜を行うようになった事で定住生活を営むようになっていきました。

川や湖のほとりなどで集団生活を営むようになると人口数も徐々に増加していくので、社会生活を管理して法律や規律で人をまとめる指導者が必要になってくる。

そこで登場したのが王や国家の出現だった。

約4000年前には古代エジプト文明や文字が発足しますが、これが「有史時代」の始まりになっていく出来事でした。

 

 

>原始時代の特徴

さらりと原始時代と先史時代を説明した訳ですが、原始時代の特徴は「狩猟採集生活」という事でしょうか。

要するに移動生活って訳です。

ホモ・サピエンスが出現してから古代エジプト文明が生まれるまでを「原始時代」と見ていいかと思います。

ちなみに文字の発明は紀元前18世紀頃には完了していたらしいので、今から約3900年前頃には文字や記録方法が誕生していたようです。

ネアンデルタール人も絵画やカレンダーの概念などがあったようですが、文字を利用して記録する方法だけは生み出せなかったようです。これはおそらく彼等が言葉を喋る事が出来なかったからでしょうね。

あと、衣服の着用に関してもホモ・サピエンスだけが衣服を着用出来たんじゃないか、って思います。ネアンデルタール人も何かは羽織ってたと思いますが、動物の毛皮程度の物だったんじゃないか、と思います。

 

「農耕牧畜革命」は約1万年前よりも古い時代から実現してたそうで、家畜の牧畜なんかは約1万年前よりも後に始めた動物もあるそうなので、このブログでは定義が結構いい加減だったりします。

「農耕牧畜革命」は「技術的特異点」の話題を語る際には人類にとっての3大生活革命とされていますが、それは間違いないでしょうね。

農耕牧畜革命を行うようになってから、文明や国家が生まれ、文字が発明されて、家畜を飼うようになり、戦争や法律、宗教などが誕生するきっかけになりましたからね。

農耕牧畜革命で農業と牧畜をせざるを得なくなったので、労働や第一次産業の概念も生まれました。

ちなみに日本が文明だとか文字を使うようになるのは紀元前3世紀の弥生時代の頃からのようです。

文字を記述する能力は無かったようですが、文字を読んだり保存する能力はあったようなので、邪馬台国の卑弥呼が魏の王の金印をきちんと保存してたりします。

縄文時代は主に「原始時代」の部類に属すると思われます。まぁ、弥生時代も「有史時代」なのかどうか怪しいのですが、偉人が出現している時点で有史時代のような気もします。

 

<各時代の期間>

・宇宙時代・・・・・・・・・約139億年前~約46億年前

・先カンブリア時代・・・・・・約46億年前~約5億4200万年前

・古生代・・・・・・・・・・約5億4200万年前~約2億5000万年前

・中生代・・・・・・・・・・約2億5000万年前~約6500万年前

・新生代・・・・・・・・・・約6500万年前~約600万年前

・先史時代・・・・・・・・・約600万年前~約20万年前

・原始時代・・・・・・・・・約20万年前~約4000年前

 

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