中年スーパーマン左江内氏

ドラマも終わったので感想でも。

 

>左江内氏とは?

1970年代に藤子・F・不二雄がビッグコミックで連載していた中高年向けのスーパーマン漫画のようです。原作は比較的に政治や当時の犯罪情勢などをテーマにしたシリアスな話が多め。ドラマ版に入るまでは映像化される事が一度もなかったのでマイナー作品の部類でした。

しかし、ドラマ版が放送される頃にはニコニコ動画やYoutubeなどで原作の違法アップロードなどもされていたので知名度はそれなりに高かったようです。

ドラマ版の監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズの人と同じなので俳優が被り易いのとサブカル関係のパロディが多めでしたが、藤子原作の漫画も基本的にサブカル寄りのギャグコメディが多いので親和性は高かったんじゃないでしょうか?

ちなみに日本テレビが『左江内氏』以外に映像化した藤子F作品は『ドラえもん』ぐらいしかないです。『ドラえもん』と言っても原作サイドで黒歴史扱いされている打ち切り作品の方なので、日本テレビが藤子・F・不二雄原作の漫画を映像化出来たのは1973年にアニメ化された『ドラえもん』以来と言う事になります。

日本テレビが藤子・F・不二雄原作の漫画を映像化する事が出来なかった理由は単純にテレビ朝日に権利を独占されてるだけな気もしますが、『ドラえもん』での原作者との確執もありそうな気はします。

ちなみに他局が映像化に手掛けた藤子・F・不二雄原作の漫画はテレビ朝日が『ドラえもん』『パーマン』『エスパー魔美』『チンプイ』『21エモン』など。TBSが『オバケのQ太郎』『ウメ星デンカ』『パーマン』『ジャングル黒べえ』など。テレビ東京が『モジャ公』、NHKが『ポコニャン!』、フジテレビが『キテレツ大百科』、WOWOWが『SF短編(ドラマ版)』などを手掛けてます。全てアニメですがね。

実は藤子・F・不二雄の漫画作品は全ての地上波テレビ局で放送されていました。ガンダムシリーズの場合は日本テレビだけが放送していない状況なので、藤子・F・不二雄作品の方が地上波放送局はコンプしている形式になっています。

地上波のテレビ局を総なめにしたのはおそらくは手塚治虫と藤子・F・不二雄の漫画作品だけだと思います。

手塚治虫の作品も地上波のテレビ局は全て漫画作品をアニメ化やドラマ化してた気がします。

『TPぼん』はどの局で放送されていたのかイマイチ思い出せませんが、日本テレビだった気はするので、『左江内氏』以外にも放送権は持ってたと思います。

意外ですが、藤子・F・不二雄の漫画は全てアニメ化されている訳じゃなく、『Uボー』や『ミキオとみきお』『ロケットマン』『てぶくろてっちゃん』『天使の玉ちゃん』などはアニメ化されていないので、これからどこかの局でアニメ化されるかもしれません。

それらのマイナー作品は2016年の『大晦日だよ! ドラえもん』で一部アニメ出演していました。

 

>何故、左江内氏は今まで映像化出来なかったのか?

単純に中高年向けの漫画だったからだと思います。あと、短い連載だったので、長期に渡って放送する1980年代や1990年代のテレビアニメとは相性が悪かったんでしょうね。

『笑ゥせぇるすまん』や『プロゴルファー猿』みたいに普通の中高年が喜びそうなネタなどで笑える漫画でもなかったので映像化が難しかったんじゃないか? と思います。

藤子ブームは『オバケのQ太郎』の1960年代と『ドラえもん』や『忍者ハットリくん』の1980年代に2度ブームが巻き起こり、1990年代後半まではFとAの両氏の作品は殆どアニメ化されていきましたが、『左江内氏』はスルーされていました。

漫画の内容的にアニメ向きじゃなかったし、戦闘シーンの描写をドラマで実現するにはCG技術が普及する2010年代じゃないと難しいので、今になってドラマ化出来たんじゃないかなぁ、と思います。

まぁ、漫画の内容をアニメで再現すると妙に現実的なので子供も大人も見ない作品になるでしょうからね。

 

>ドラマ版の内容

原作とほぼ別物ですね。テレビ朝日は『ドラえもん』がリニューアルされてからは原作漫画の完全再現を意識したりF作品とのコラボ企画に積極的に取り組んでいきましたが、他局は相変わらずオリジナル路線の方が好きだったようです。

まぁ、藤子・F・不二雄の映像化作品が原作とほぼ別物という内容は1990年代でよく見てきた光景なので、今更驚く事でもないんですが、現在のテレビ朝日が原作忠実路線なので、それと比較するとギャップが物凄いなぁって思います。

ちなみに1990年代や1980年代は自主規制が進んでたりタイアップがあったり、尺の都合があるせいか、アニメ版やドラマ版は尺が水増しされてたりオチが違ったり、オリジナルキャラクターが盛り込まれてるケースが多かったです。

それは藤子作品に限りませんけどね。現代は少子化+古い漫画や古いアニメのリバイバルブームが進んでるせいか、原作サイドの方が力を持っているので、原作の忠実路線が多いです。

あとはアメリカのシーズンドラマのように分割で放送する手法が取れるようになった訳なので、新規の漫画作品のアニメ化も原作を忠実に再現した作品が増えてますね。

まぁ、インターネットで原作の読者ファンの声も大きくなってきたので、原作に配慮したアニメや映像化作品を流さないとクレームが物凄い時代になったんでしょうね。

『左江内氏』の場合は監督自身がオリジナリティに拘るタイプのせいか、作品のテイストが原作と全くの別物でした。

まぁ、原作と比較してドラマ版が面白いのかどうかは人に依るでしょうけど、『ヨシヒコ』で笑える人は笑えるんじゃないかと思います。

原作は亭主関白だった気がしますが、ドラマ版は完全に家族に尻に敷かれる駄目亭主タイプだったので、その辺の設定の時点でリタイアしたサラリーマンのお父さんも多いんじゃないかな、とは思いますね。

個人的には原作へのリスペクトがあるのかどうか? と言うと、殆ど無いような感じがします。

 

 

>キャプテンマンについて

『ヨシヒコ』の仏役の人がパーやんのポジションになるのはある程度予想出来ましたが、まさかオリジナルのスーパーマンに書き換えられるとは思ってもいませんでした。

『パーマン』の著作権はテレビ朝日も絡んでくるのでパーやんをそのまま利用するのは難しかったんだろうし、あの性格のパーやんをそのまま出すとファンからのクレームも物凄いだろうから、あれぐらいが英断だったんでしょうね。

デザインはキャプテンアメリカとバードマンを足して2で割ったような物でしたが、パーやんとして出てきた方がやっぱり面白かったんじゃないかなぁ、とは思います。

ドラマ版の最終回はなんでああなったのか? と言うと、『パーマン』のパーやんが原作でゲスト出演するからです。

ただ、散々オリジナル路線で突き進んだドラマだったので、最後のオチもオリジナルで良かった気はしますけどね。

 

 

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