ドラえもん映画最強ランキング

8月1日から再びドラえもん映画全34作品をAbemaTVで再放送するらしいので、「旧ドラえもん(大山のぶ代版)」の個人的映画ランキングを発表してみる。

 

10位:のび太と竜の騎士

 

9位:のび太の創世日記

 

8位:のび太のドラビアンナイト

 

7位:のび太の海底鬼岩城・・・・・・・・1983年作品。テーマは海底と海底に眠る知的コンピューターの反乱。機械の反乱は『ブリキの迷宮』や『鉄人兵団』で描かれてきたが、この作品でもラスボスや敵が知的機械の反乱になっている。当時は冷戦状態だったので、それを社会風刺したような作品だったようにも思われる。ラスボスのポセイドンは現代でいうところの核兵器を暗示しており、ポセイドンを保有していた国家が自滅していった事が語られている。水中バギーで海底冒険をする事になったのび太達だが、バミューダ・トライアングル領域で海底人達に捕まり、ポセイドン軍と海底人の戦争に巻き込まれる事になっていく・・・・・・・。

 

 

6位:のび太の魔界大冒険・・・・・・・1985年作品。テーマは魔法と魔界。ファンタジー小説やら物語などでよく描かれる悪魔が本作品ではパラレルワールドの宇宙人や地球外知的生命体として描かれていた事で多くの読者に衝撃を与えた。物語冒頭の伏線の解決法も提示していった。中々グロテスクなシーンとトラウマシーンが多い気がするが、リメイクと比べると原作や大山版の方が良かった気はする。ひみつ道具の「もしもボックス」を使って魔法が使えるパラレルワールドに暮らす事になったのび太とドラえもんだが、パラレルワールドで人類に度々災禍をもたらす地球外知的生命体の悪魔達と決着を着ける事になっていく。

 

 

5位:のび太の鉄人兵団・・・・・・・・1986年作品。テーマは機械による地球侵略。『ブリキの迷宮』とテーマが被るような気もするが、侵略する機械達の星には既に人類は絶滅していたようなので、ベクトルが違う。ある科学者が人生の最期の挑戦として作り上げた人工知能搭載型のロボット達が知的生命体の居る星々を次々に侵略していくという事になってしまったというストーリー。ゲストキャラクターのリルルがやたらと人気が高いが、おそらく原作版のファンが多い気がする。2ちゃん民やニコ動民からはやたらと支持され易い作品なのは、ストーリーが機械との戦争だからだろうか。同胞である異星のロボット達を次々に破壊や改造していくドラえもんに物凄く違和感があるが、ドラえもんは多分自分はロボットというか、人間だとか動物と同じ存在だと無自覚に自己認識してそうな気がする。普通は同胞のロボットを破壊する事に葛藤だとか苦悩するのだが、そういった感情が沸いてこない時点でドラえもんも所詮は機械(ロボット)という事なのだろうか・・・・・・?

 

 

4位:のび太の宇宙小戦争・・・・・・1985年作品。テーマは宇宙戦争。元ネタやモチーフは『スター・ウォーズ』かと思われる。ただ、ストーリーや設定は元ネタと大きく異なる。最後の戦闘シーン辺りが『キングコング』と『スター・ウォーズ』を掛け合わせたような感じに見える。軍閥派の将軍にクーデターを起こされて地球に脱出してきた小人の宇宙人をのび太達が助けるというストーリー。全ての大長編ドラえもん映画でスネ夫が大活躍する唯一の映画のような気もする。藤子・F先生はプラモデルだとか戦車も大好きだったので、やたらと戦車の活躍シーンが多いので、ミリオタ大発狂の映画かと思う。

 

 

3位:のび太の恐竜・・・・・・・・1980年作品。テーマは恐竜と白亜紀。記念すべきドラ映画の第一作である。作者が恐竜マニアの為か、マニアックなネタや趣味が入り過ぎてて、恐竜が嫌いな人にはウケないかもしれない。のび太の恐竜の代名詞になっているゲストキャラクターのピースケは海洋性爬虫類のグループに属するので、厳密には「恐竜」じゃない。ちなみにプテラノドンやケツァクアトルスなども翼竜グループなので、「恐竜」の仲間じゃない。翼竜や海洋性爬虫類は鳥類や恐竜よりも爬虫類の仲間に近い。『のび太の恐竜』のリメイク作品の『恐竜2006』はよく出来たリメイクだと思う。ちなみにこの映画を見ると、ペルム紀や哺乳類型爬虫類なんかのワードが出て来るが、1980年当時は哺乳類型爬虫類やペルム紀の名前はそれほど一般的ではなかった。哺乳類型爬虫類(単弓類)やペルム紀(二畳紀)の名前が一般人にも有名になり始めたのは2002年頃の『ウォーキング・ウィズ・モンスターズ』や『プライミーバル』などのBBC製の古生代ドキュメンタリー番組などだった。これらのテレビ番組が出て来るまでは『ドラえもん』や藤子・F・不二雄作品でさえも単弓類のビジュアルが登場する事は殆ど無かった。ちなみに単弓類というのは、ディメトロドンやゴルゴノプス、リストロサウルスなど恐竜以前の動物の事で、1980年代や1990年代の頃はペルム紀がそれほど有名じゃなかったので、ディメトロドンやリストロサウルスなどは恐竜(双弓類)の仲間として図鑑などで紹介されていた。哺乳類型爬虫類というのは、ドラえもんが言ってたように哺乳類の遠い先祖グループの事で、歯や骨、骨盤に哺乳類的な特徴がある外見上が爬虫類そっくりの動物の事を指す。哺乳類的な特徴を持つ動物であるものの胎生や横隔膜による呼吸法などは獲得していない。それらの能力を備えるのは三畳紀に出現するキノドン属からになる。白亜紀に入る頃には既に哺乳類が存在しており、猿や犬並の大きさの動物も存在した。白亜紀には花や被子植物、鳥類なんかも繁栄していたという。

 

2位:のび太とブリキの迷宮・・・・・・・・1993年作品。テーマは玩具とロボットの反乱。技術的特異点(シンギュラリティ)でよく語られる「強いAIや賢いロボットがAIやロボットを生み出し続けたら?」という問いに一つの答えを与えたSF作品。技術的特異点を研究する上でも参考になる優秀なSF作品の一つかと思う。ディズニー映画の『ウォーリー』も技術的特異点到達後の世界を描いたが、そちらは機械の暴走という感じではなかった。

 

1位:のび太と雲の王国・・・・・・・・1992年作品。テーマは雲の世界と絶滅動物。地質時代の新生代以降の絶滅動物が多数登場するが、大半の動物が人類に絶滅させられた動物のように錯覚させられる。明確な敵が存在しない作品だが、雲の世界に住む天上人達が改心と反省しなかったので、視聴者の多くが作品の後味の悪さから、天上人達の吐き気を催す邪悪さと偽善を感じてる模様。ファンサイトの中ではゲストキャラクターの天上人のパルパルやグリオが敵や悪役扱いされていたりする。原作者が連載後期頃から入退院を繰り返していた為か、原作者が当初考えていたプロットと違う形で終結したという噂もある。ドラえもんが映画シリーズで初めて故障した作品。次作品の『ブリキの迷宮』でも故障してしまう為か、1994年の『夢幻三剣士』以降はドラえもん達が傍観者あるいは神の視点でゲストキャラクター達の住む世界を観察するという作品が原作者の死後まで続く事になる。具体的には『夢幻三剣士』『創世日記』『銀河超特急』『ねじ巻き都市冒険記』など。ドラえもん映画の悪役や敵はドラえもん達に倒されたり、改心したり、反省したりするが、天上人達が自らの行いの非を認める事は全くなかった。ゲスト出演したキー坊は『緑の巨人伝』でメインのゲストキャラクターを演じた。キー坊の映画を公開した以上は『雲の王国』のリメイクも必ずあると思われるが、こちらの作品は終盤以降のストーリーが酷いので、是非改変してもらいたいと思える作品でもある。

 

 

>新ドラえもん編

ついでに水田わさび版もカウントしてみた。

 

1位:のび太の新日本誕生・・・・・・・演出面でリメイク元と原作を越えたと思われる作品。映画のゲストキャラクターの使い方と旧文明の利用の仕方が天才的だと思う。

 

2位:のび太のひみつ道具博物館・・・・・・・・シリアスや感動色が一切無いので、老若男女にも受け入れられ易いと思われるギャグコメディ作品。ストーリーの内容的にはTVスペシャル向きだと思う。ドラえもん映画の中で『銀河超特急』以来の22世紀の地球を舞台にした作品。未来世界を冒険の舞台に選んだ作品は『銀河超特急』と『ひみつ道具博物館』しか存在しない。

 

3位:のび太の新大魔境・・・・・・・・・サベール隊長とのび太の闘いを丁寧に再現したと思われる作品。ゲストキャラは本職の声優や俳優を使ってるので、下手な人が殆ど居ない。原作やリメイク元のストーリーから改変している箇所も殆ど見受けられないので、新ドラの中ではリメイク作品の中で成功した方だと思われる。

 

4位:のび太の恐竜2006・・・・・・・・・余計なストーリー改変が殆ど無く、新ドラ映画一発目の為か声優もスタッフも気合が入りまくってる作品。原作やリメイク元には居なかった恐竜も多数登場するので、恐竜マニアにもウケが良い。原作当時の古い学説は修正されており、一部の恐竜は羽毛が生えていたり、『ジュラシック・パーク3』へのリベンジと思えるシーンも挿入されていた。

 

5位:のび太と新鉄人兵団・・・・・・・『鉄人兵団』のリメイク。余計なヒヨコとお涙頂戴シーンの長さがなければ、良作だと思えた作品。ストーリー改変が殆ど無い。変なヒヨコが登場してから、ドラえもん映画に「必ずマスコットキャラクターを挟まないと死んじゃう病」が発症した。

 

 

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