本当に人材派遣業は悪なのか?

メールなどで「本当に人材派遣業者は悪者なのか?」という意見を頂いたので、これについての私自身の見解を述べようかと思います。

 

まず、最初に私は人材派遣業に雇われた経験が何度かあって、低年収の割に重労働だった事もあって、私怨から人材派遣業を憎んでいるところもあります。

まぁ、人材派遣業に紹介された求人が製造・建設・ITなど普通の人が嫌がる職種ばかりだったって事もありますけどね。

人材派遣業に酷使された結果にニートになって、世の中を恨んでネットに書き込みまくってるって人も多いとは思います。

 

>人材派遣業は本当に悪なのだろうか?

一般論で言うと、救世主的な存在だと思います。

小泉純一郎や竹中平蔵が非正社員の雇用システムを創らなければ、日本人の大半がアメリカのホームレスのようになっていただろうから、犯罪率や生活保護受給率が上昇していたかもしれない、という意見もネットにはあるようです。

だから、「人材派遣業者や人材派遣業は人助けの為に存在している!」 と主張している人も居るようですね。

まぁ、私個人の意見としてはその見方が世間一般の大半の意見だろうなって思います。

しかし、犯罪率や生活保護受給率が上がる事で日本の社会が現状よりマシになっていたかもしれない場面もある気がするんですよね。

犯罪者が殺人をするケースというのは必ずしも社会的弱者や一般国民に限らないとは思います。

まぁ、後の相模原事件や秋葉原通り魔事件のケースを見てると、いつも犠牲になっていたのは社会的弱者や一般人だった訳だけど、殺人数が多い事で高齢化社会を抑制する動きもあったんじゃないか、と思うところがあります。

サイコパス的な発想ですが、犯罪者になった元失業者が殺す対象が年金生活の老人だった場合は余計な社会保障費が抑えられる訳だから、ある意味で高齢化社会を抑制する事も出来たような気もします。

まぁ、派遣社員や契約社員とかの非正規雇用制度が存在しなければ、障害者やら派遣先の正社員や労働者を殺そうとする犯罪者も出なかったのかもしれない訳なので、派遣制度があろうがなかろうが、史実の犯罪ケースと大差なかったんじゃないかと思う。

派遣制度が存在しない事でアメリカみたいに治安が悪化して犯罪数や殺人数が増える事は間違いないとは思うんだけど、殺人の対象が高齢者や働かない連中だった場合は社会的にはメリットがあったかもしれない。

 

そもそもアメリカのように犯罪や殺人数が激増する事はないかと思います。

日本は拳銃所持を禁止している訳なので、軽い気持ちで殺人をしようと考えるホームレスや元失業者はそんなに多くないかと思います。

あと、1990年代の統計データを振り返ると、生活保護受給率は戦後過去最低になって、自殺者数は爆発的に増えてるようなので、犯罪を起こす前に自殺する人の方が多いだろうし、生活保護の抑制も90年代基準のままだったんじゃないか、と思います。

90年代の日本経済で何が起こったのか? と言うと、橋本内閣による金融ビッグバンと消費税5%アップ、製造業の海外脱出などのイベントですね。

地下鉄サリン事件やら阪神淡路大震災の頃は村山内閣の時期なので、そういった不幸事も重なってたとは思います。

90年代の頃に金融業が大体倒産と合併を繰り返して、不動産業も倒産しまくって、地代の価値が一気に下がって家のローンだとか諸々のローンを普通のサラリーマンが支払うのが難しくなったっていう時代ですね。

あとは製造業とIT業が海外に逃げたせいで、誰でも出来る職業の正社員需要が消滅して、陰キャラの行き場所がなくなったって時代です。

製造業とIT業の国内雇用を復活させる為に派遣制度を2000年代から導入したって意見もありますが、派遣業者のピンハネ率が酷過ぎるのと派遣先企業の派遣社員いじめなんかが問題になっている訳なので、派遣制度が日本経済や日本社会の為になっていないという意見があります。

国内の長者番付だと、テンプスタッフの女性創業者が1位とかになってた気がしますが、派遣社員や契約社員が本来受け取るはずだった年収をくすね取ってるから景気が悪くなってるという指摘もあるようです。

まぁ、1匹の女王アリが食べる食糧と住居スペースには限りがある訳ですが、100匹の労働アリが食べる食糧と住居スペースは1匹の女王アリの100倍以上の訳なので、労働アリにお金を使わせた方が経済循環がスムーズな訳です。

まぁ、アリの社会は女王アリ以外がメスが存在しない設定なので、アリの社会が派遣制度で構成されているのは問題ないんですが、人間の場合は女王アリ以外にもメスが存在する設定ですからね。

 

少子化が発生するメカニズムとしては派遣企業や派遣経営者が派遣社員の年収の多くを掬い取ってるので、子供を本来産むはずだった派遣社員が経済的に子供を産めなくなったので、少子化になっているという理屈があるようです。

高齢者の社会保障費の底上げばかりが叩かれていますが、派遣企業のピンハネ率なんかも問題視していかない限りは少子化なんか解決出来ないでしょうね。

あと、日本の派遣企業数は世界一らしいです。

派遣や飲食・小売辺りは事業者関係の書類提出が容易なので、起業する場合の初級がそういった事業っていう話もあるらしいんですが、経営の仕事が楽という理由で派遣や飲食業だけで留める会社も多いようです。

 

 

>もし日本が今後も人材派遣業を拡張し続けたらどうなるのか?

少ないアップルパイを何百人で分け合って、更にそれを数百人以上で分け合う訳なので、入ってくるお金が少な過ぎて経済が回せなくなるでしょうね。

最近は高齢者の大量死や大量退職などで若者の雇用需要が発生して正社員就職も増えてきてるらしいんですが、日本の企業数や製品数が増えてる訳じゃなくて、雇用が入れ替わりになってるだけなので、いずれはピークを迎えるでしょうね。

あと、派遣企業や派遣社員の需要が全く無い時代や社会という訳でもないので、現時点の新卒や第二新卒以外は相変わらず非正規社員などで酷い目に遭ってる人も多いんじゃないか、と思いますね。

まぁ、会社数よりも人間数の方が減るペースが速い訳なので、現在は人手不足過ぎて倒産する会社も増えてきてるらしいので、放っておいたら人材派遣業の商売も真っ先に成り立たなくなるでしょうね。

最近の派遣社員や契約社員はMARCH以上のレベルの大卒が混じってるケースも増えてきてる訳なので、自分と同じ待遇や身分の子供を作るぐらいなら子供を産まないという非出生主義も構えてるだろうし、お金がないので経済貢献も出来ないでしょうしね。

まぁ、この国の労働は重労働ほど年収が低過ぎる訳なので、貧困層ほどお金を使いたがらないと思います。

その貧困層が高学歴だった場合は間違いなくお金を消費しないでしょうね。

社会への恨みというか、将来不安から貯金や資産運用に展開させようと考えてる人が多いと思います。

 

人材派遣業は人材が存在しなければ派遣先企業に売買出来ない商売の訳なので、少子化で人手不足で、倒産しまくる企業・業界の中で真っ先に廃れるのが人材派遣業でしょうね。

最近は日本人の不足っぷりから外国人を雇う傾向があるようですが、第三次産業で外国人を利用した店は客が寄り付かなくなって倒産したという話があるし、最近の製造業は段替え作業や有機溶剤作業までも派遣社員や契約社員にやらせる傾向があるので、外国人を気軽に雇えないという背景もあります。

なので、外国人を大量に雇って派遣化する目論見なんかも成功しないでしょうね。

本当の意味での単純作業は大抵は機械が担当しているか、客が存在しないので作業自体をする意味がなくなってますから。

製造業に関しては誰でも出来る簡単な仕事は殆ど機械担当ですね。

あそこに人工知能が加わった場合は段替え作業やライン入れ替え作業なんかも作業員が不要になってくると思うので、派遣社員や契約社員も不要になるでしょうね。

客商売の第三次産業に関しては労働者数が減るペースの後で顧客数も減ってくる訳なので、社会で必要とされる企業数は自然に減っていく訳です。

少子化は労働者が減るだけじゃなくて、顧客人数も減る訳なので、顧客数が減る分でも社会で必要とされる企業数は減る訳です。

現時点では労働者不足で倒産する企業が多いそうですが、いずれは顧客数の減少から倒産し始める企業なんかも出現してくると思うので、人手不足で倒産と顧客数不足で倒産は=になってくるだろうな、とは思いますね。

 

まぁ、日本経済が今後ヤバくなる理由としては製造業やIT業の雇用求人が減る一方で、第三次産業や客商売中心の求人が増える一方な事じゃないでしょうかね?

この国は農業国家では無い訳なので、工業製品を外国に輸出しない限りは利益が発生しない訳なんですが、2000年代以降は第三次産業が増える一方で第二次産業が減る一方の訳なので、経済が不景気になっていくのは当然だろうな、とは思います。

90年代の頃までは第二次産業の利益で経済成長し続けた訳なので、外国からの利益を獲得出来なくなったら、沈没していくだけですから。

今は自動車産業のみが日本経済を牽引している感じですが、ロボットやAIが世界の主要産業に切り替わってくると、自動車産業の行方もどうなるか分かりませんからね。

 

日本の第三次産業がシンガポールのように外国人向けのギャンブルや観光、ショッピングであった場合は経済成長し続けていく可能性もあるんでしょうけど、貧困層向けの第三次産業の企業ばかりが増えたところで経済成長していくはずがありませんからね。

日本がデフレになって、結果的に嬉しいのは高齢者やニート、障害者や専業主婦、派遣企業だけって訳です。

商品価格と商品価値が下がれば、無職や働いていない人達も客として買い物出来る訳だし、経済が長期的なデフレだった場合は商品価値だけじゃなくて人材価値も低価格になっていく訳なので、派遣企業も喜ぶ訳です。

 

日本がグローバル化するまでは国内から労働者を集めるしかなかった訳なので、企業と客は国内の商品・人材価格と価値を上昇し続けなければならなかった訳だけど、インターネットと格安旅客機、新興国での新自由主義、IT革命などが始まると、企業は国外から労働者と素材を格安で買えるやり口を発見していった訳です。

 

江戸時代と鎖国体制は大嫌いですが、今の先進国で盛んに取り上げられているのが、自国製品の輸出と国内企業の海外脱出措置なので、鎖国体制は今の時代に合ってる政策だったのかもしれませんね。

トランプ政権がやろうとしているのが自国製品の輸出と国内企業の海外脱出措置です。

このやり方は自国の利益は拡大し続ける訳だけど、国内企業は高い人件費と製品コストを国家に支払わないといけない訳なので、企業の内部利益が下がる訳です。あと、優秀な外国人や外国企業もグローバル系企業への参入や参画が阻止される訳なので、国内企業と外国人労働者、国内企業の請負・部品メーカーとしての海外企業から不平不満を抱かれる行為の訳です。

 

アメリカのこの政策で困るのが中国やロシア、ブラジル、ベトナムなどの新興国でしょうね。

あとは世界的大企業のBMWやGoogle、Intel、Apple、ウォルト・ディズニー・カンパニー、Amazon、ウォルマートなどでしょうかね・・・・・・・。

まぁ、自国内の労働者しか雇えないし、部品や請負メーカーは国内企業しか使えないってなってくると、企業利益が減りますからね。

中国なんかもアメリカや日本相手に経済成長出来なくなる訳なので、北朝鮮を出汁に使って、戦乱の火種を作ろうとしてるんじゃないかな、とは思います。

 

よく「戦争で技術革新が起こる」なんて俗説がありますが、経済成長が活性化するのは間違いないでしょうね。

『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』に死の商人ロゴスという軍需産業グループが出てきましたが、戦争を行う事で多くの富と利益を得た軍事企業や経営者というのが現実世界にも居た事は間違いないようです。

アメリカの都市伝説では数々のテロや中東の紛争なんかにも死の商人的な組織が絡んでる事を示唆する話があるようです。

まぁ、戦争のメリットを挙げるとするのならば、「働かない・頭の悪い人間を間引き出来ること」や「経済成長の発展」「技術革新」辺りでしょうかね・・・・・。

ただ、戦争で間引きされるのが本当に低学歴や働かない人間ばかりだったのか? というと、そうでもないらしい。

ナポレオン戦争や第二次世界大戦の前例によると、犠牲になったのは10代~40代の男子ばかりで、その結果にヨーロッパでは労働者が足りなくなって、女性の社会進出が活発になり、移民に労働力を頼る事になったという歴史背景があったらしい。

なので、戦争を起こすと人類にとってメリットがあるのか? と言うと、近代戦争以降は例外という感じらしい。

ナポレオン戦争や第一次世界大戦、第二次世界大戦で犠牲になったのは主要労働者だった10代~40代の男性ばかりだったらしいからね。

 

「戦争で技術革新が促進される」という話も眉唾ものらしい。第二次世界大戦の頃までは大半の先進国で独自の科学技術という物がブラックボックス化されていた。

それは日本も例外じゃなかった。

でも、第二次世界大戦が終わると日本やドイツの科学技術はアメリカに吸収されて情報もいち早くアメリカに伝わる状況になった。

科学技術に長けてたユダヤ人がアメリカに集結した事も大きいかと思う。

1990年代の初頭にはソ連が崩壊して、共産主義国家全体で科学技術のブラックボックスが解かれるようになっていった。

2000年代に入るとインターネットがあるので、個人や企業が国家よりも世界に科学技術を公開する事も珍しくなくなった。

レイ・カーツワイルは産業革命以降から人類の科学技術力が累乗形式に上昇していると述べたけど、それは錯覚だと思う。

正確には世界のブラックボックス化されてた科学技術が戦争やインターネットで漏洩するようになって、アメリカに技術力が集約されていったから科学技術力が凄まじいスピードで発展しているように見えただけだと思う。

第二次世界大戦以降の科学技術力が凄まじすぎる事でUFOや宇宙人からアメリカは技術提供を受けてきたという都市伝説もあったけど、それも嘘だと思う。

正確にはブラックボックスの科学技術を持ってたユダヤ人や旧ソ連の科学者、ナチスの科学者がアメリカに亡命してきたから、資本力を世界で一番誇っていたアメリカで技術の実現化が可能になっただけだと思う。

1990年代以降に世界の科学技術力が発展しないように見えるのは、世界でブラックボックス化されている科学技術を持つ民族や国家が存在しないからだと思う。

あとはアメリカも20世紀に比べると貧乏になってきて、中国に資本力で追い抜かれようとしている背景もある。

科学技術の実現は優れた科学者×資本力の組み合わせで成し遂げられる物なので、ブラックボックス技術を持つ科学者が居なくなった現代で革新的な科学技術を生み出すのは物凄く難しいと思う。

資本力を持つ国家というものも現代では限りなく少ないとは思う。

 

2045年の技術的特異点が実現するのかどうかは知らんけど、これ以上の科学技術力を上昇させるには強いAI(人工知能)に頼るしかないと思うので、自分で発想力を持った人工知能が偶然出現するまで待つしかないと思う。

 

まぁ、人工知能さえ出現すれば、労働に悩んだり苦しむ人間は殆ど居なくなるとは思う。

現代の人工知能は人工無能(弱いAI)に分類されていて、プログラマーの複製分身という存在な訳なので、人間以上の知能を持ってるはずがない。

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